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ある授業で言われた「作者自身をエンターテインする」という言葉が読んでいて頭に浮かびました。小説は読者にとってだけでなく、それを書き切れるくらい著者にとっても面白くなくてはならないという意味ですが、この小説内では主人公たちが訪れる九州の各名所を描くことが作者の課題であり、彼らの旅の終わりはつまり小説の終わりを意味するのではないか、なんて考えていました。
あと薬についてのうんちくがとても具体的で著者は本当に打ったことあるんじゃないの、と疑ってしまいました。書くからにはこれくらいの臨場感は持たせたいものです。
さらに作中の文句が別の授業の題材からの引用と知りなんだこのシンクロ率はと驚かされたのもいい思い出です。