迷探偵(黒上)の名にかけて!

シグマ ハーモニクス

シグマ ハーモニクス

●超推理の名の下にトンデモ事件をトンデモ解決! 犯人はお前だ(登場人物全てを指して)!
●一時間毎に事件の前後を移動して手がかりやその時間の出来事を収集、それらの証拠から犯人を推理するゲーム。ただ同じ時間帯に起こった出来事なら順不同に収集できてしまうため、時間のない人やせっかちな人は楽しめないかも。
●あとこの作品に真っ当な推理モノを期待するのもNG。複数の事件を扱うのだが、登場人物は毎回同じ、でも犯人は違ったり、登場人物の関係や中には今までの出自と異なる人物までいるのだから、まさに推理劇。そこにSF設定まで絡んで、もはやなにがなんだか。トンデモ設定なんだからトンデモ推理になってもおかしくない、ということか。
●ゲーム性としては、調音査(タッチペンで画面の怪しい所を調べるギミック)はわざわざメニューを開いて選択する必要なく即画面をタッチするだけで調べられるようにして欲しかった。移動なら十字キーで事足りるだろう。
●散々けなした超推理だが、システム自体は面白かった。間違った証拠を置いてもすぐに失敗と切り捨てるのではなくその推理である程度話を進められたり、一度組み立てた推理を聞いてどこが間違っているのか検討するといった遊び方は面白かった。
●声優は豪華。平野綾福山潤小山力也藤原啓治能登麻美子等々有名な方々が出演されています。
●くそゲーと言い切れないのは駆け足でクリアしたり、用語集をコンプリートしていないからか。確かに見た目は悪くないんだけどなぁ……。意味ありげだが、匂わせてるだけでホントは中身がすっからかんなのか、私が理解できていないだけで実はとてもよく出来た作品なのか。ディシディアと言いすばらしきこのせかいと言い、最近のスクエニ作品はクリア後のお楽しみと銘打って設定を隠すのがブームらしい。クリアの爽快感を犠牲にしてまで必要なのだろうか。