罪とか厨とか

キャシャーンSins DVD 特別装丁BOX2巻

キャシャーンSins DVD 特別装丁BOX2巻

●「死を滅ぼすのも死だ」滅びを消し去るルナに放たれた一言。最後までルナが何者なのか語られなかったが、思考を放棄し、ただ癒し続ける現象たろうとする彼女には相応しいのかもしれない。
●この作品では説明が極力省かれている。キャシャーンが不死身となった理由も謎だし、どうしてキャシャーンがルナを殺したのかも6話辺りまで明かされることはなかった。劇中のキャシャーンと同じく何も知らないまま「キャシャーンSins」の世界に放り込まれ、手探りで彷徨った。その旅の最中に出会ったロボットや人達。滅びに晒されながらも、晒されているからこそより強く彼らは生きていた。滅び渦巻く世界にキャシャーンがつける落とし前とは……。
●リンゴはロボットなのか人間なのか。物語の本筋には関係ないけれどレギュラーキャラである限り頭からも離れないこの疑問。最終話を観れば解けます。●往年のタツノコヒーローであるキャシャーンよりもヒーローしているとはどういう訳か。
●この作品にはタメがない。息抜きと言い換えてもいいが、例えばヒロインと海にバカンスとくれば、ヒャッホー! と小躍りして然るべき所を律儀に事件に巻き込まれてくれる。あのツンデレと偽装デート?! ニヤニヤしっぱなしでいられると思うなよっ! てな感じである。24話もあるんだから一話ぐらい落ち着いて観られる回があっても良かったと思う。
●これまた他の作品と異質なのが、メインヒロインがメイン扱いされないという点である。美少女アニメだってサブヒロインを立てたエピソードを挟んでも最後にはメインヒロインを中心に据えた話で括るのに、タイトルになっていることからも中心人物に間違いないであろう禁書目録(インデックス)が六話(彼女がメインである話)以降主人公が次々遭遇する事件からは蚊帳の外、単なる(?)高校生の下宿に転がり込んできた居候シスターと化している。羨ましい! 彼女に限らず他の事件でメインとして取り上げられたヒロイン達もさしたる活躍(本気)を見せぬまま脇役化していき……まぁ原作も完結していないし、アニメも二期を予感させる終わり方をしていたので(超電磁砲製作決定オメ)、どう転ぶのかは分からないが使い捨てヒロインというのは色々な意味でもったいない(吸血鬼はもちろん出るよね)。ちなみに私は原作未読なので、どうまとめるのかとても楽しみです。ちなみにそれぞれの事件におけるメインヒロインと話数の関係はこちら↓
1〜6話   禁書目録(インデックス)
6〜9話   姫神秋沙
10〜14話 御坂美琴and御坂妹
15〜17話 神裂火織?
18話    御坂美琴
19、20話 打ち止め(ラストオーダー)
21〜24話 風斬氷華
次回予告まで流しておいて23話で放送を打ち切った毎日テレビに神の祝福を。