ポケットの中には……妖精の粉

注:この作品は総集編ではありません。
 ・所々TV版のシーンを使いまわしている箇所はありますが、
  ストーリー自体はTV版とは異なります。
 ・「使いまわしている」なんて言い方、失礼です。
  リサイクルと呼ぶべき。
  はめ込み動画にならないのが本家クオリティ。
 ・TV版を観ていた人にはギャグアニメになる危険性があります。
 ・むしろTV版は観ずに劇場に臨む方が純粋に楽しめます。

●TVシリーズがファンタジー世界で生きる人々のリアルを描いていたのに対し、劇場版は(イマージュとかKLFといったフィクション要素が存在するにせよ)現代を舞台にファンタジーを夢見て生きようとする人々の話のように感じた。

●現実世界で幻想を夢見るということは現実逃避に似て若干の嫌悪感を抱いたりもしたが、では他人に翻弄される人生は本人にとってリアリティがあるのか、とかそもそもこういう世界ではどれが夢でどこまでは現実なのか、とか色々考える素材を提供してくれた。

●TVシリーズによりかからず、一つの物語として成立させているよく出来た作品。
 舞-HiMEと乙-HiMEを例に挙げて空の兄弟達からは失笑を買ったが、TVシリーズと劇場版の関係は大体そのような感じかと。いや、完成度とかテーマ性とかどっちがモデルでどっちがスピンオフかとかその辺は兄弟に賛同するんだけど、イメージ的にね。